中国の大学制度について

最近は本当に日本国内での外国人求人が増えました。それにつれて、日系企業が中国人を選考する機会も増えてきたかと思います。就労ビザ取得の観点からも、学歴は重要かと思いますが、履歴書に書かれた学校名を見てもいまいちピンと来ないことが多いのではないでしょうか。中国の大学制度はどのようになっているのでしょう。少し紹介してみたいと思います。

 中国の大学はレベルが高い順に本科1期(中国語:本科1批、一本)、本科2期(中国語:本科2批、二本)、本科3期(中国語:本科3批、三本)、専科となっています。本科は4年5年制、専科は2年3年のところがほとんど。専科だと「**学院」というように、名前に「大学」ではなく「学院」が付いていることが多いです。(※「学院」と付いていても本科大である場合もあります。)

 本科1期は主に教育部直属、もしくは省の重点大学であり、ほとんどが985工程や211工程指定の大学です。985工程が39校、211工程が112校あり、両方に指定されている大学もありますので、本科1期の大学は合計で約100校強ということになります。本科2期の大学は985、211以外の省所属の大学です。 

 1期と2期を比較すると、1期は理論研究を重視し、2期は理論の実践と応用の方に更に重点を置いているという違いのほか、先生のレベルや学校の設備・環境にも一定の隔たりがあります。学歴としてはどちらも本科卒の扱いとなり、学位証書を得ることができます。卒業証書や学位証書に1期2期が区別して書かれるわけではありません。

 一方で専科の場合は、卒業証書に「専科」という記載があり、学位証書は与えられません。大卒の一つ下、「専科卒」というレベルになります。

 本科3期は最近ではほぼ2期の方へ統合されるようになり、2018年には一部の省を除いて、ほとんどの地域で3期はなくなっているようです。

 「本科卒」という学歴として1期、2期で違いはないものの、就職活動の段階になると、1期大学の卒業生と2期大学の卒業生では、扱われ方に天と地の差がある様子です。1期の大学に集まる企業はほとんどがフォーチュン・グローバル500企業、一方で2期には中小企業や零細企業ばかりで、インターン中の給与にも大きな違いがあります。自分の通う大学に集まる企業があまり魅力的でない場合、他校の企業説明会に参加する学生も多くいるようですが、しばしばそこで冷遇にあうことになったりもします。出身大学が就職に大きく影響するのは日本も中国も同じですが、中国は何よりも人が多いため、優秀な学生も多く、非常に競争が激しいです。